レオン(1994)に未公開シーンを加えたバージョン。孤独な殺し屋レオン(ジャン・レノ)の元に隣室の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)が逃げ込んだ。マチルダの父は麻薬の売人。麻薬捜査局のスタンフィールド(ゲーリー・オールドマン)によってマチルダの家族は全員殺されてしまった。唯一生き残ったマチルダはレオンの職業が殺し屋と知り、4歳の弟の敵をとろうとスタンフィールドを殺そうとするのだった。
先に公開されたレオン(1994)に、マチルダとレオンの4週間の交流を更にふんだんに盛り込んだ作品。親子とも恋人ともとれる二人の純愛ぶりがいいですねー。「完全版」では、二人の孤独な心が寄り添っていく様子やレオン自身の過去、大人の心を持つ12歳の少女マチルダと19歳で時が止まったままのレオンという、物語の伏線を理解することができるようになっています。94年版96年版、両方見たい人はちゃんと制作順に見ましょうねー。どちらの作品もそれぞれにGOODです。殺し屋を愛した「激情のイタリア女」のマチルダ(完全版)もいいし、純粋に殺し屋を愛した「背伸びした少女」マチルダ(94年版)も捨てがたいのです。原題:LEON INTEGRAL VERSION。
アルカトラズ連邦刑務所でおきた脱走未遂事件。主犯にされたヘンリー・ヤング(ケビン・ベーコン)は、「法の国アメリカ」の象徴であるアルカトラズ刑務所のスケープゴートとして3年2ヶ月もの間独房に入れられ虐待されていた。ようやく独房をだされた日、彼は脱走の密告者マッッケインを殺害してしまう。ヘンリーを追い込んだ刑務所の虐待を告発する弁護士スタンフィルにクリスチャン・スレーター。優しく見えて怖い、刑務所のグレン副所長にゲーリー・オールドマン。当時のTVニュースを再現したモノクロームの映像を交え、スタンフィルの回想の形で物語りは進められます。傍聴席に居た小さな女の子、ラストでアルカトラズへ渡る船に乗るヘンリーに手を振る少女が印象に残りました。独房につながれ、髪も髭も伸び、体中に傷を負ったヘンリーの姿は、まさに磔(はりつけ)にされたキリストを思わせます。実話に基くストーリー。原題:MURDER IN THE FIRST。