とほほのColab入門
目次
Google Colab とは
- 正式名称は Google Colaboratory といいます。
- Google が提供する Python 実行環境サービスです。
- ブラウザで Python コードを記述し、Google のクラウドに作成される実行環境(おそらくコンテナ)内で実行することができます。
- IPython というオープンソースの Python 実行環境をベースとしています。
- 無料でも使用できますが下記の有料プランもあります。
- 機械学習の開発者向けを意識しており、GPU や TPU(Tensor Processing Unit)も無料で使用することができます。
- AI を用いてコードを生成する機能もあります。
- プログラムでエラーが発生すると AI を用いて修正案を提示してくれる機能もあります。
- Python のみではなく、R や Julia も使用できるようです。
始め方
- Google ドライブに Google Colaboratory をインストールして使います。
- Googleドライブ を開いてください。
- [+新規]-[その他]-[+アプリを追加] から [Colaboratory] を検索して [インストール] します。
- [+新規]-[その他]-[Google Colaboratory] を実行して ノートブック(Colabファイル)を開きます。
- ノートブックは Google ドライブ上に保存されます。
使い方
ファイル名を変更する
- 左上にファイル名が [Untitled0.ipynb] と表示されています。
- ファイル名をクリックして [Test1.ipynb] などに変更することができます。
- *.ipynb は Colab ファイルの拡張子で Interactive Python Notebook の略です。
コードセルで Python コードを実行する
- 左端に [再生(▶)] ボタンがついている枠がコードセルです。
- コードセルに下記の様な Python コードを記述して [再生▶] ボタンを押すとコードが実行されます。
▶ print("Hello world!") --- … Hello world! - 最初1回目の実行は時間がかかりますが、2回目以降はすばやく実行できます。
Ctrl+EnterやAlt+Enter(Mac の場合は ⌘+Return、Option+Return) で実行することもできます。
テキストセルでテキストを記述する
- [+テキスト] をクリックするとテキストセルを追加することができます。
- Markdown 形式でプログラムの説明などのテキストを記述することができます。
セクションを追加する
- テキストセルで
#や##や###などで見出しを記述するとセクションとして認識されます。# セクション1 ## セクション1.1 ### セクション1.1.1
- [表示]-[目次] でセクションの一覧を表示することができます。
- セクション見出しの左横の > をクリックするとセクションの 表示/非表示 を切り替えることができます。
シェルを実行する
- コードセルにエクスクラメーションマーク(
!)に続けて Linux のシェルコマンドを入力・実行することができます。▶ !date --- … Web Nov 19 01:15:33 PM UTC 2025
pip コマンドを実行して Python ライブラリをインストールすることもできます。
▶ !pip install jpholiday --- … Collecting jpholiday Downloading jpholiday-1.0.2-py3-none-any.whl.metadata (10 kB) Downloading jpholiday-1.0.2-py3-none-any.whl (14 kB) Installing collected packages: jpholiday Successfully installed jpholiday-1.0.2
ノートブックを保存する
- 編集したノートブックは定期的に自動保存されます。
- [ファイル]-[保存] や、Windows の場合は Ctrl-S、Mac の場合は ⌘+S で保存することもできます。
コメントを追加する
- 任意のセルを右クリックして [コメントを追加] でセルにコメントを追加することができます。
- 備忘録を記入したり、ノートブックを共有して作業する際に他者にコメントする際に有効です。
- 画面右上の [コメントパネルを開く] からコメントに対して返信することができます。
スニペットを利用する
- よく使用するコードがスニペットとして公開されています。
- 画面左サイドにあるアイコンから [< >] アイコンをクリックするとスニペットの一覧が表示されます。
- フィルタを用いて使用したいスニペットを検索し、[挿入] で利用することができます。
スニペットを登録する
- テキストセルに 見出し(# ...) としてスニペット名(例: My snippet example) を記述します。
- コードセルにスニペットコードを記述します。
- ノートブックの URL をコピーしておきます。
- [設定⚙]-[サイト]-[Custom snippet notebook URL] にノートブックの URL を貼り付けて [保存] します。
- スニペット一覧に 見出し(# ...) をタイトルとするスニペットが表示されます。
スクラッチパッドを開く
- 下記の URL にアクセスすることで、一時的なノートブックで保存されない使い捨てのノートブックを開くことができます。
Google ドライブにアクセスする
- 下記のコードを実行することで Python から Google ドライブをマウントしてアクセスすることができます。
from google.colab import drive drive.mount('/content/drive')
コーギーや猫やカニを散歩させる
- [設定]-[その他] で [コーギーモード] や [猫モード] や [カニモード] をチェックします。
- 画面上部に、コーギーや猫やカニが散歩するようになります。
メニュー構成
上部メニューバー(1段目)
- ファイル
- ドライブで探す:Googleドライブを開いてファイルを探します。
- Playground モードで開く:自動保存しないモードで実行します。
- ドライブの新しいノートブック:新しいノートブックを作成します。
- ノートブックを開く:作成済のノートブックを開きます。
- ノートブックをアップロード:ノートブックをアップロードします。
- 名前の変更:ノートブック名を変更します。
- 移動:ノートブックを他のフォルダに移動します。
- ゴミ箱に移動:ノートブックをゴミ箱に移動します。
- ドライブにコピーを保存:Google ドライブにノートブックのコピーを保存します。
- コピーを GitHub Gist として保存:ノートブックを GitHub Gist に保存します。
- GitHub にコピーを保存:GitHub にコピーを保存します。通常はパブリックリポジトリしか選択できません。プライベートリポジトリに保存する場合は [設定]-[GitHub] で設定を行ってください。
- 保存:ノートブックを Google ドライブに保存します。
- 版を保存して固定:版を固定して保存します。変更履歴から復元することができます。
- 変更履歴:ノートブックの変更履歴を表示します。版ごとの差分を表示したり古い版を復元することもできます。
- ノートブック情報:ノートブック情報(所有者、サイズ)を表示します。[ノートブックの設定を開く] で下記の設定を行うことができます。
- ランタイムのタイプ:ランタイムタイプを [Python 3] [R] [Julia] から選択します。
- ハードウェアアクセラレータ:使用する CPU、GPU、TPU を選択します。
- ランタイムバージョン:使用するランタイムのバージョンを選択します。
- 生成AI機能を非表示:画面中央下部の生成AI機能ボタンを非表示にします。
- 他のセルの実行時に...:他のセルの実行時に最初のセルまたはセクションを自動的に実行します。
- このノートブックを...:このノートブックを保存する際にコードセルの出力を除外します。
- ダウンロード:ノートブックを *.ipynb 形式または *.py 形式でダウンロードします。
- 印刷:ノートブックを印刷します。
- 編集
- セルの挿入を元に戻す:セルの挿入を元に戻します。
- やり直す:アンドゥします。
- すべてのセルを選択:すべてのセルを選択します。
- セルまたは選択範囲を切り取り:カレントのセルまたは選択範囲を切り取ります。
- セルまたは選択範囲をコピー:カレントのセルまたは選択範囲をコピーします。
- 貼り付け:コピーまたは切り取りしたセルを張り付けます。
- 選択したセルを削除:選択したセルを削除します。
- 検索と置換:検索や置換を行います。
- 次を検索:次を検索します。
- 前を検索:前を検索します。
- ノートブックの設定:ノートブックの設定ダイアログを開きます。
- 出力をすべて消去:出力をすべて消去します。
- 表示
- 目次:セクションの目次を表示します。
- コードの実行履歴:コードの実行履歴を表示します。
- スライドショーを開始:カレントセルからスライドショーを開始します。1ページ1セルで表示しプレゼンなどに役立ちます。
- スライドショーを最初から開始:最初のセルからスライドショーを開始します。
- コメント:コメントの 表示/非表示/最小化して表示を切り替えます。
- セクションを折りたたむ:選択中のセクションを折りたたみます。
- セクションを展開:選択中のセクションを展開して表示します。
- コードを表示/非表示:選択中のセルのコードの 表示/非表示 を切り替えます。
- 出力を表示/非表示:選択中のセルの出力の 表示/非表示 を切り替えます。
- 次のタブにフォーカス:[表示]-[コードの実行履歴] や [ヘルプ]-[リリースノート] で表示されるタブを切り替えます。
- 前のタブにフォーカス:[表示]-[コードの実行履歴] や [ヘルプ]-[リリースノート] で表示されるタブを切り替えます。
- タブを次のペインに移動:[表示]-[コードの実行履歴] や [ヘルプ]-[リリースノート] で表示されるタブを次のペインに移動します。
- タブを前のペインに移動:[表示]-[コードの実行履歴] や [ヘルプ]-[リリースノート] で表示されるタブを次のペインに移動します。
- 挿入
- コードセル:コードセルを追加します。
- テキストセル:テキストセルを追加します。
- セクションヘッダーセル:セクションヘッダセル (# 見出し) を追加します。
- スクラッチコードセル:一時的なコード実行セル(スクラッチコードセル)を表示します。
- コードスニペット:コードスニペットの一覧を表示し挿入します。
- フォームの項目の追加:コードセルにパラメーター入力用のフォーム項目を追加します
- ランタイム
- すべてのセルを実行:すべてのセルを実行します。
- より前のセルを実行:より前のセルを実行します。
- 現在のセルを実行:現在のセルを実行します。
- 選択範囲を実行:選択したセルを実行します。
- 現在のセルとその下のセルを実行:現在のセルとそのしたのセルを実行します。
- 実行を中断:実行を中断します。
- セッションを再起動する:セッションを再起動します。変数はすべて削除されます。
- セッションを再起動してすべて実行する:セッションを再起動してすべてのセルを実行します。
- ランタイムを接続解除して削除:ランタイムを接続解除して削除します。
- ランタイムのタイプを変更:ランタイムタイプ(Python3/R/Julia)やバージョン、使用するCPU/GPU/TPUを変更します。
- セッションの管理:アクティブなセッションを表示します。不要なセッションを削除することもできます。
- リソースを表示:RAM やディスクのリソース状況を表示します。
- ランタイムログの表示:ランタイムのログを表示します。
- Google Cloud Run にデプロイ:Google Cloud Run にデプロイします。
- ツール
- コマンドパレット:コマンドパレットを表示します。
- 設定:設定 を開きます。
- キーボードショートカット:キーボードショートカットの一覧を表示します。
- ノートブックの差分:2つのノートブックの差分を表示します。
- ヘルプ
- よくある質問:よくある質問を表示します。
- リリースノートを表示:リリースノートを表示します。
- 検索コードスニペット:コードスニペットの検索ペインを開きます。
- バグを報告:Google にバグを報告します。
- ドライブの不正使用を報告:Google ドライブに不適切なファイルが共有された場合に Google に報告します。
- フィードバックを送信:Google にフィードバックを送信します。
- 利用規約を見る:利用規約を表示します。
- 英語で表示:メニュー名などをすべて英語で表示します。日本語に戻すにはノートブックを開きなおします。
上部メニューバー(2段目)
- 🔍コマンド:コマンドパレットを開きます。
- +コード:コードセルを追加します。
- AIプロンプトセルを追加:実行結果としてAIプロンプトを表示するコードセルを追加します。
- +テキスト:テキストセルを追加します。
- ▷すべてのセルを実行:すべてのセルを実行します。
- セッションを再起動する:セッションを再起動します。
- セッションを再起動してすべて実行する:セッションを再起動してすべてのコードセルを実行します。
- 実行を中断:実行を中断します。
- 出力をすべて消去:出力をすべて消去します。
- ✓ 実行中の...:実行中のセルまたは最後に実行したセルにフォーカスをあてます。
- RAM/ディスク:RAM やディスクのリソース使用状況パネルを開きます。
- ▼
- ホストされているランタイムに接続:ランタイムとの接続が切れた場合に接続します。
- ランタイムのタイプを変更:ランタイムタイプ(Python/R/Julia)やバージョン、CPU/GPU/TPU を変更します。
- ローカルランタイムに接続:Google Cloud ではなくローカル環境に構築したランタイムに接続します。
- リソースを表示:RAM やディスクのリソース使用状況パネルを開きます。
- セッションの管理:セッション管理ダイアログを開きます。
- ランタイムを接続解除して削除:ランタイムを接続解除して削除します。
- コードの実行履歴を表示:コードの実行履歴を表示します。
- 実行中のセル...:実行中のセルまたは最後に実行したセルにフォーカスをあてます。
右上アイコン
- コメントパネルを開く:コメントパネルを開きます。コメントに返信することができます。
- 設定を開く ⚙:設定 パネルを開きます。
- 共有:ノートブックを他のユーザーと共有することができます。
- Googleアカウント:アカウントを表示します。ログアウトすることもできます。
左サイドアイコン
- 目次:目次パネルを開きます。
- 検索と置換:検索と置換パネルを開きます。
- コードスニペット:コードスニペット検索パネルを開きます。
- シークレット:APIキーなどのシークレット情報を管理します。シークレット情報をコードに記載する必要がなくなります。
- ファイル:ファイル参照パネルを開きます。
下部アイコン
- { } 変数:変数の一覧と現在の値を表示します。
- ターミナル:ランタイムのターミナルパネルを開きます。Linux コマンドを実行することができます。
- Gemini:Gemini のプロンプトを表示します。右ペインに表示することもできます。
- 時刻:最後にセルを実行した時刻を表示します。
- Python 3:現在のランタイムのタイプを表示します。
- ランタイムのタイプを変更:ランタイムタイプ(Python/R/Julia)やバージョン、CPU/GPU/TPU を変更します。
- 実行中のスタックフレームを表示:実行中のスタックフレームを表示します。(詳細不明...)
- コードの実行履歴を表示:コードの実行履歴を表示します。
設定
- サイト
- モード:ライトモード(light) / ダークモード(dark) / OS設定に従う(adaptive) を選択します。
- 実行が完了...:実行が完了したときにデスクトップに通知を表示します。
- 新しいノート...:新しいノートブックで保存の際に出力を除外します。
- デフォルトのページレイアウト:右ペインの表示位置を指定します。
- Custom snippet notebook URL:自作のスニペットを登録します(詳細)。
- 一時的な...:「一時的なスクラッチ ノートをデフォルトのランディング ページとして使用する」とのことですがよく分かりません。
- エディタ
- カラー化を編集:エディタの構文ハイライトの色を変更します。
- エディタのキーパインディング:エディタのキーバインドを [default] [vim] [classic] から選択します。
- コードを...:コードを表示する際に使用するフォントファミリーを指定します。
- インデント幅(スペース):インデントのスペース数を指定します。デフォルトは 2 です。
- 縦の罫線列:コードの1行の長さの目安となる縦の罫線を何文字に表示するかを指定します。
- コンテキストに基づく...:コンテキストに基づくコード補完を表示します。
- 行番号を表示:行番号を表示します。
- インデントガイドの表示:インデントガイド(インデント箇所の縦線)を表示します。
- エディタでコードの折り畳みを...:エディタで def や class 単位のコードの折り畳みを可能にします。
- エディタでコードのラップを...:エディタでコードのラップ(折り返し)を有効にします。
- コードセルで閉じかっこと...:コードセルで閉じかっこと閉じ引用符を自動的に追加します。
- Enterキーで候補を確定:Enterでコード補完の候補を確定しますがうまく確定できないことも。確定には Tab キーがよさそうです。
- フォントの合字:フォントの合字を許可します。
- コードの診断:コードの診断方法を [None] [Syntax checking] [Syntax and type checking] から選択します。
- コードエディタで変数の値を表示する:コードエディタで変数の値を表示する条件を選択します。
- AIアシスタント
- AIによるコード補完を表示:AIによるコード補完を表示します。
- 生成AI機能の使用に同意している:生成AI機能の使用に同意しているか否かを示します。
- 生成AI機能を非表示:生成AI機能(中央下部の Gemini アイコン)を非表示にします。
- Colab Pro
- 最適な Colab のプラン...:Google Colab の有料プランを表示します。
- GitHub
- GitHub...:GitHub との連携状態を表示します。
- プライベートレポジトリと組織にアクセス:GitHub のプライベートレポジトリや組織へのアクセスを許可します。
- その他
- パワーレベル:タイピング時に画面を揺らして火花を飛ばします。
- コーギーモード:画面上部でコーギーが散歩します。
- 猫モード:画面上部で猫が散歩します。
- カニモード:画面上部でカニが散歩します。
マジックコマンド
- コードセルでは、下記のマジックコマンドを使用することができます。
- ラインマジックコマンド(
%command):行に対して実行するマジックコマンド。 - セルマジックコマンド(
%%command):セルに対して実行するマジックコマンド。
- ラインマジックコマンド(
- コードセルに
%magicを実行するとマジックコマンドのヘルプを見ることができます。
ラインマジックコマンド
- ディレクトリ
%mkdir directory:ディレクトリを作成します。%emdir directory:ディレクトリを削除します。%pwd:現在のカレントディレクトリを表示します。%cd directory:指定したディレクトリに移動します。%pushd directory:カレントディレクトリをスタックに積んで指定したディレクトリに移動します。%popd:スタックからひとつ取り出してそのディレクトリに移動します。%dirs:スタックの一覧を表示します。%dhist:ディレクトリ遷移の履歴を表示します。%bookmark [-l|-d|-r] [name [dir]]:ディレクトリブックマークを管理します。
- ファイル
%mv src dst:ファイルやディレクトリを移動します。%cp src dst:ファイルやディレクトリをコピーします。%rm file:ファイルを削除します。%ls [file]:ファイルやディレクトリの一覧を表示します。%ll [file]:ls -F -o --color のエイリアスです。%lf [file]:ls -F -o --color %l | grep ^- のエイリアスです。%lk [file]:ls -F -o --color %l | grep ^l のエイリアスです。%lx [file]:ls -F -o --color %l | grep ^-..x のエイリアスです。%ldir [file]:ls -F -o --color %l | grep /$ のエイリアスです。%cat file:ファイルの内容を表示します。%more file:ファイルの内容をヘルプタブに表示します。%less file:ファイルの内容をヘルプタブに表示します。%load file:Python ファイルを読み込みます。実行はしません。%loadpy file:%loadのエイリアスです。%edit file:ファイルを編集します。Colab では無効化されています。%ed file:%editのエイリアスです。
- 変数
%who:定義されている変数や関数の一覧を表示します。%whos:定義されている変数や関数の一覧を型や値付きで表示します。%who_ls:定義されている変数や関数の一覧を配列形式で表示します。%reset:定義されている変数や関数をすべてリセットします。%reset_selective name:指定した変数や関数をリセットします。%xdel name:指定した変数を削除します。%page name:指定した変数の値をヘルプタブに表示します。%precision N:小数を表示する際の有効桁数を指定します。%psearch name:オブジェクト名にマッチするオブジェクトを探します。ワイルドカード(*)を使用できます。
- ストア
%store [[-r|-d] name]:変数をストアします。セッションをクリアしても -r オプションで呼び出すことができます。
- 環境変数
%env:環境変数の一覧を表示します。%set_env name=value:環境変数を設定します。
- エイリアス
%alias name command:マジックコマンドのエイリアスを定義します。%unalias name:マジックコマンドのエイリアスを削除します。%alias_magic name command:マジックコマンドのエイリアスを定義します。
- ヒストリ
%hist [-n]:コマンド実行履歴を表示します。%history [-n]:コマンド実行履歴を表示します。%rerun [N]:コマンド履歴に記録されたコマンドを再実行します。%recall [N-[M]]:コードセルを作成し、N~M のコマンド履歴を貼り付けます。%rep:%recallと同等です。%save file [N-[M]]:ヒストリ情報をファイルに保存します。%pastebin:ヒストリ情報を dpaste.com にアップロードします。
- 実行
%run python_file:指定した Python ファイル(*.py)を実行します。%shell command:指定した Linux コマンドを実行します。%system command:コマンドを実行し実行結果を配列で返します。ショートハンドは!!です。%sx command:%systemと同様です。%sc name = command:name変数にcommandの実行結果を格納します。%killbgscripts:%%scriptで実行したバックグランドプロセスをすべて停止します。
- プロファイリング
%time code:コードの実行時間を測定します。%timeit [-n N] code:コードを複数回実行して実行時間の平均を測定します。%prun code:コードを実行して実行時間をプロファイリングします。
- デバッグ
%debug:デバッガ(gdb)を起動します。%pdb on | off:エラー発生時にデバッガを自動起動します。%xmode:例外発生時のモード(Verbose,Minimal,Plain,Context)を変更します。%tb:最後のトレースバック情報を表示します。
- Python
%pip ...:pipコマンドを実行します。%pycat pyfile:Python ファイルを構文ハイライト付きで表示します。%autocall 0|1|2:Python 関数をprint "Hello"などの様に ( ) 無しで呼べるようにします。%conda install [pkgs]:Anaconda 版 Python の Conda パッケージをインストールします。%matplotlib:グラフ描画ライブラリ Matplotlib を使用します(詳細)。%pylab:Matplotlib や NumPy をまとめてインストールしますが、Google Colab 環境では推奨されていません。%autowait on|off:async def関数呼び出しの際の自動await挿入の On/Off を切り替えます。
- ヘルプ
%lsmagic:マジックコマンドの一覧を表示します。%magic:マジックコマンドのヘルプを表示します。%man command:Linux コマンドのマニュアルを表示します(マニュアルがインストールされていれば)。%quickref:クィックリファレンスを表示します。
- 拡張モジュール
%load_ext extension:tensorboardなどの拡張モジュールをロードします。%unload_ext extention:tensorboardなどの拡張モジュールをアンロードします。%reload_ext extention:tensorboardなどの拡張モジュールをリロードします。%tensorflow_version [ver]:使用するtensorflowのバージョンを表示・指定します。
- ログ
%logstart:ログ記録を開始します。ログはipython_log.pyファイルに記録されます。%logstop:ログ記録を停止します。%logoff:ログ記録を一時停止します。%logon:ログ記録を再開します。%logstate:現在のログ記録の状態を表示します。
- 情報表示
%pinfo object:Python オブジェクトの概要(Docstringなど)を表示します。%pinfo2 object:Python オブジェクトの詳細(Docstringやソースなど)を表示します。%pdef function:Python 関数の概要を表示します。%pdoc object:Python オブジェクトの Docstring を表示します。%pdoc object:関数やクラスのソースコードを表示します。%pfile object:Python オブジェクトが定義されているファイルパスを表示します。
- コンフィグ
%config:コンフィグ情報を出力します。%colors color_name:プロンプトのカラーモードをNoColor,Linux,LightBGなどに変更します。%automagic on|off:%なしでマジックコマンドを呼び出せるようにします。%autosave n:自動保存のインターバル(秒)を指定します。%pprint:配列などを読みやすく出力するプリティプリンティングモードの on/off を切り替えます。%doctest_mode:doctest モードを切り替えます。詳細不明...。%gui type:Python で matplotlib や PyQt などの GUI ツールを使用する際に使用するイベントループの種別を指定します。
- その他
%notebook file:実行履歴を Colab ファイル(*.ipynb) として保存します。%clear:出力をクリアします。%connect_info:ランタイムとの接続情報を表示します。%qtconsole:Qtコンソールを起動します。(ローカルランタイム用)%macro macro_name N:M:ヒストリの N~M-1 を実行するマクロを定義します。マクロ名のみを指定して実行します。%rehashx:シェルのコマンド補完のための、$PATH に含まれるコマンドリストのキャッシュを再作成します。
セルマジックコマンド
- 言語指定
%%javascript:セルを JavaScript として実行します。%%js:%%javascriptのエイリアスです。%%sh:セルをシェルとして実行します。%%shell:セルをシェルとして実行します。%%sx:セルをシェルとして実行します。%%system:セルをシェルとして実行します。%%!:セルをシェルとして実行します。%%bash:セルを Bash として実行します。%%perl:セルを Perl として実行します。%%ruby:セルを Ruby として実行します。%%python:セルを Python として実行します。%%python2:セルを Python 2.x として実行します。%%python3:セルを Python 3.x として実行します。%%pypy:セルを PyPy として実行します。%%bigquery name:セルを BigQuery として実行します。結果はnameに格納されます(詳細)。%%bqsql:セルを BigQuery の SQL として実行します。%%spanner_graph:セルを Spanner Graph として実行します(詳細)。%%script script:セルをscriptで指定したスクリプト(/usr/bin/perl など)で実行します。
- 表示指定
%%markdown:セルを Markdown と解釈して描画します。%%html:セルを HTML と解釈して描画します。%%HTML:%%htmlと同義です。%%svg:セルを SVG と解釈して描画します。%%SVG:%%svgと同義です。%%latex:セルを LaTeX と解釈して描画します(詳細)。
- プロファイリング
%%time:コードの実行時間を測定します。%%timeit:コードを複数回実行して実行時間の平均を測定します。%%prun:コードを実行してプロファイリングします。
- デバッグ
%%debug:セルをデバッグモードで実行します。
- ファイル
%%writefile file:セルの内容をfileに書き込みます。%%file file:%%writefileと同等です。
- その他
%%capture name:実行結果を表示せず、Python のnameオブジェクトに格納します。
Copyright (C) 2025 杜甫々
https://www.tohoho-web.com/ex/colab.html