とほほのCSSフレームワーク入門
目次
フレームワークの種別
汎用型フレームワーク
Bootstrap に代表されるように、コンテナ、グリッドなどのレイアウト、テーブル、フォームなど様々なコンポーネントや、マージン、パディング、色付けなどのユーティリティを兼ね備えるものです。
超軽量型フレームワーク
汎用型と方向性は同じですが、ソースコードが数KBと、非常に軽量に作成されています。
ユーティリティ特化系
マージン、パディング、色付けなどのユーティリティクラスのみを提供し、コンポーネント自体は React や Vue.js などにまかせてしまうタイプです。
おまかせ系
CSSファイルを読み込むだけで、CSSクラスはまったくサポートされないタイプ。CSSファイルを読み込むだけで、フレームワーク作者が好みとするデザインにしれくれます。それ以上のことは自分で追加していくタイプです。
様々なフレームワーク
Bootstrap
- 世界で最も多く利用されているCSSフレームワーク。
- Twitter社が開発。
- 公式サイト:https://getbootstrap.com/
- 日本語サイト:https://getbootstrap.jp/
- ドキュメント:https://getbootstrap.jp/docs/5.0/getting-started/introduction/
- 日本語情報:とほほのBootstrap 5入門
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/bootstrap/ (SE学院)
- サンプル:bootstrap.html
Foundation
- 開発:Zurb社
- カスタマイズ性が高い。
- 大規模プロジェクトにも対応。
- Google でヒット数は Bootstrap よりも多いが、一般用語もヒットしている模様。Googleトレンドで見るとやはり Bootstrap の圧勝。(→ グラフ)
- 公式サイト:https://get.foundation/index.html
- リファレンス:https://get.foundation/sites/docs/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/foundation/ (SE学院)
- サンプル:foundation.html
Pure.CSS
- 米国の Yahoo! が提供。
- ミニマイズ後のモジュールサイズは約17KBと、モバイルを考慮して軽量・コンパクト。
- 機能もシンプルなので学習コストも低いが、不足する機能は自分でCSS定義する必要あり。
- .pure-g, .pure-u-1-3, .pure-form, .pure-button, .pure-menu など。
- グリッドは 2カラム、3カラム、5カラム、12カラム。
- 公式サイト:https://purecss.io/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/pure/ (SE学院)
- サンプル:pure-css.html
Primer CSS
- GitHub社が開発。
- CSSのみ。JavaScript は使用しない。Bootstrap によく似ている。
- .container-sm, .col-6, .m-3, .p-3, .form-control など。
- テーブルは使用しない主義なのか、テーブルに関するクラスが少ない?
- グリッドは12カラム。
- .container, .col-2, .m-3, .pt-3, .btn, .btn-primary, .color-fg-success など。
- 公式サイト:https://primer.style/css/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/primer/ (SE学院)
- サンプル:primer.html
Tailwind CSS
- React や Vue.js などと組み合わせて利用することを想定。一度すべてのスタイルをリセットし、React などで作成したコンポーネントに対し、Tailwind によるマージン、フォントサイズなどのユーティリティクラスを適用していく。
- スタイルシートのプロパティをそのまま純粋にCSSクラス化したイメージ。
- グリッドは1~12グリッドまで自由に選択可能。
- ブレークポイントは md:grid-cols-6 のようにブレークポイント名:~で指定。
- 公式サイト:https://tailwindcss.com/
- ドキュメント:https://tailwindcss.com/docs/
- .pt-4, .text-center, .font-bold, .rotate-90 など。
- サンプル:tailwind.html
MVP.css
- JavaScript 未使用。CSS クラスさえもサポートしない。
- HTMLにCSSを呼び出す1行を加えるのみで、HTMLのデフォルト表示をモバイル対応にしてくれる超シンプルなもの。
- 公式サイト:https://andybrewer.github.io/mvp/
- サンプル:mvp-css.html
Skeleton CSS
- CSSクラスは10個程度しかなく学習コストは低い。
- .container, .row, .two .columns, .u-full-width, .button など。
- グリッドは12カラム固定。
- 公式サイト:http://getskeleton.com/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/skeleton/ (SE学院)
- サンプル:skeleton.html
Bulma
- シンプルなグリッドシステムを提供。
- Sass変数を設定するだけで簡単にカスタマイズ可能。
- JavaScrip が不要。他の JavaScript フレームワークとの相性もよい。
- 公式サイト:https://bulma.io/
- ドキュメント:https://bulma.io/documentation/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/bulma/ (SE学院)
- サンプル:bluma.html
SkyBlue
- Bootstrap に似ていますが非常にシンプル。
- CDN はまだ無いみたい。
- シンプルなアイコンを内蔵。
- 公式サイト:http://muffinman.io/skyblue/
- サンプル:skyblue.html
Materialize
- カーネギー大学の学生チームによって開発。
- Google が提唱するマテリアルデザインを実現するフレームワーク。
- 公式サイト:https://materializecss.com/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/materialize/ (SE学院)
- サンプル:materialize.html
UIkit
- Bootstrap の様に利用できて比較的シンプル。学習コストは比較的軽いほう。
- .uk-container, .uk-column-1-6, .uk-grid, .uk-input, .uk-margin など。
- レスポンシブの指定は *-sm-* ではなく @s で指定する。
- 等幅任意分割グリッドや、6分割グリッドなど。
- 公式サイト:https://getuikit.com/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/uikit/ (SE学院)
- サンプル:uikit.html
Ant Design
- 中国の Alibaba が開発。
- React と組み合わせて利用することを想定。
- 公式サイト:https://ant.design/
- ドキュメント:https://ant.design/docs/react/introduce
- サンプル:(省略)
new.css
- MVP.css 同様CSSを読み込むだけ。JavaScript無し。CSSクラス無し。
- シンプルだけど、割といい感じに仕上げてくれる。
- 公式サイト:https://newcss.net/
- サンプル:new-css.html
Semantic UI
- CSS と JavaScript から構成。
- デザイン性が高いのが評判。
- クラスは大半が class="ui ..." で指定し、... には class="ui blue button" など自然言語を意識した直感的なクラス名を指定。
- 50以上のUIコンポーネント、3,000以上のテーマ変数を持つ。
- .container, .grid, .row, .column .red .large .form など。
- 公式サイト:https://semantic-ui.com/
- ドキュメント:https://semantic-ui.com/introduction/getting-started.html
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/semantic/ (SE学院)
- サンプル:senantic-ui.html
Milligram
- 軽量(圧縮で2KB)なフレームワーク。
- CSSクラスも10~20種程度で学習コストは低い。
- 公式サイト:https://milligram.io/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/milligram/
- サンプル:milligram.html
Tachyons
- Tailwind CSS と同様 ph3 mv6 などのユーティリティクラスを指定するタイプ。
- React や Vue.js などと組み合わせての利用を想定。
- 公式サイト:https://tachyons.io/
- ドキュメント:https://tachyons.io/docs/
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/tachyons/ (SE学院)
- サンプル:tachyons.html
Spectre.css
- 軽量でレスポンシブでモダンであるとのこと。
- 公式サイト:https://picturepan2.github.io/spectre/
- ドキュメント:https://picturepan2.github.io/spectre/getting-started.html
- 日本語情報:https://segakuin.com/css/spectre/ (SE学院)
- サンプル:spectre-css.html
tacit
- MVP.css 同様CSSを読み込むだけ。JavaScript無し。CSSクラス無し。
- CSSを読み込むだけで tacit 作者自身のお気に入りのスタイルにしてくれる。
- 画面の横幅が狭いとテーブルのカラムをすべて横並びにしてしまうみたい。
- 公式サイト:https://yegor256.github.io/tacit/
- サンプル:tacit.html
Schema
- Bootstrap とよくにたフレームワーク。
- 12列のグリッド。
- Lessを使用。
- CDN での公開はまだないみたい?
- 公式サイト:http://danmalarkey.github.io/schema/
- ドキュメント:http://danmalarkey.github.io/schema/documentation.html
- サンプル:schema.html
INK
- ポルトガルのWeb開発会社SAPOが開発。
- グリッドはパーセント指定が可能でネストが楽。
- 英語ライクなクラス名。
- CSS UIコンポーネント、JavaScript UIコンポーネント、JavaScript APIなど機能も豊富。
- 公式サイト:https://ink.sapo.pt/
- サンプル:ink.html
Copyright (C) 2022 杜甫々
初版:2022年7月10日 最終更新:2022年7月10日
http://www.tohoho-web.com/ex/css-framework.html