SMTPでメールを送ろう

SMTPサーバ（mail.xxx.yyy.zzz）に接続し、bbb@xxx.yyy.zzz さんから aaa@xxx.yyy.zzz さんにメール送信する際の、サーバークライアント間メッセージ例を示します。メッセージはすべて文字として送受信されます。← がサーバーから送られてくるメッセージ、→ がサーバーに送るメッセージです。

← 220 mail.xxx.yyy.zzz ESMTP
→ HELO mail.xxx.yyy.zzz      ← サーバーとのあいさつ
← 250-OK
← 250 WELCOME
→ MAIL FROM: aaa@xxx.yyy.zzz ← 発信元
← 250 OK
→ RCPT TO: bbb@xxx.yyy.zzz   ← 宛先
← 250 OK
→ DATA                       ← メールの開始
← 354 Start mail input; end with <CRLF>.<CRLF>
→ From: aaa@xxx.yyy.zzz      ← 発信元
→ To: bbb@xxx.yyy.zzz        ← 宛先
→ Subject: TEST              ← 件名
→                            ← ヘッダと本文の間には空行
→ Hello!!
→ Good by!!
→ .                          ← メールの終了
← 250 OK
→ QUIT                       ← SMTPの終了
← 221 BYE

緒注意

改行は CR LF（\r\n）で送信します。CR のみでも動作するサーバーが多いですが、正式には CR LF です。
1通のメールはエンベロープ（封筒）とメールデータから構成されます。エンベロープでは宛先を MAIL TO: で指定し、発信元を RCPT FROM: で指定します。
DATA コマンドからドット（.）だけの行までの間がメールデータです。メールデータはさらに、ヘッダと本文に分れます。
ヘッダと本文の間は、必ず空行が無くてはなりません。ヘッダ中に空行があってはなりません。
ドット（.）はメールの終了を示すため、メールの本文中に行頭がドット（.）で始まる場合は、ドット（.）をドットドット（..）に変換して送信します。
```
.htaccess ファイルを・・・
　↓
..htaccess ファイルを・・・
```
To: や From: などのヘッダを複数の行で記述したい場合は、2行目の先頭にいくつかの空白文字を挿入します。

To: aaa@xxx.yyy.zzz, bbb@xxx.yyy.zzz,
  ccc@xxx.yyy.zzz, ddd@xxx.yyy.zzz

メールは、ヘッダに含まれる宛先ではなく、エンベロープで指定されたメールアドレスに対して送信されます。
サーバーからのメッセージは、3桁のリプライコードがつきます。数値の直後がハイフン（-）の場合、継続のメッセージがあることを示します。
本文に日本語を用いる場合は、JIS コードで送る必要があります。
ヘッダ部に日本語を用いる場合は、日本語を JIS コードにして、これを BASE64 エンコーディングし、=?iso-2022-jp?B? と ?= で挟んだものを指定します。
```
Subject: =?iso-2022-jp?B?GyRCJEgkWyRbGyhK?=
```

SMTPリプライコード

SMTPリプライコードは何番台かで凡その意味があります。

コード	説明
2xx	正常です。
3xx	追加情報を求める。
4xx	致命的エラー。
5xx	回復の可能性があるエラー。

各エラーコードの詳細を下記に示します。

コード	説明
211	システムステータスあるいはシステムヘルプの準備完了。
214	ヘルプメッセージ。
220	サービス準備完了。
221	サービスは転送チャンネルをクローズしています。
250	要求されたメール操作が受けつけられました。
251	ユーザはローカルでないので、<forward-path> に転送されます。
コード	説明
354	メールを入力してください。メールの終わりは <CRLF>.<CRLF> です。
コード	説明
421	サービスは現在利用不能です。
450	要求されたメール操作は受けつけられませんでした。
451	要求されたアクションは中断されました。
452	要求されたアクションは受けつけられませんでした。
コード	説明
500	文法エラー。コマンドは認識されませんでした。（コマンドの入力が長すぎるなど）
501	パラメータや引数に文法エラーがあります。
502	そのコマンドは実装されていません。
503	コマンドの指定順序が誤っています。
504	そのコマンドパラメータは実装されていません。
550	要求されたアクションは受けつけられません。（メールボックスが無いとか、アクセス権が無いなど）
551	ユーザが存在しません。
552	要求されたメール送信が中断されました。
553	要求されたアクションは受けつけられませんでした。（メールボックスの名前が不正など）
554	トランザクションが失敗しました。

SMTPとは？

SMTPの例

緒注意

SMTPリプライコード

参考文献