とほほのGitHub入門
- GitHubとは
- アカウントを作成する
- リポジトリを作成する
- アクセストークンを作成する
- ユーザ情報を設定する
- リポジトリを更新する
- ブランチを作成する
- プルリクエストを送る
- GitHub Pagesを利用する
GitHubとは
- GitHub 社によって提供される、Git ベースのソースコードリポジトリサーバです。
- GitHub 社は 2018年にマイクロソフトに買収されました。
- 個人や法人で開発したソースコードを登録、公開できます。
- 現時点(2025年11月16日)で下記のプランがあります。
- Free:個人向け無料プラン
- Team:$4/月 or $48/年。個人および小規模プロジェクト用プラン。
- Enterprise:$21/月・ユーザ or $252/年・ユーザ。企業向けプラン
- プランの詳細は こちら を参照してください。
アカウントを作成する
- https://github.com/ にアクセスする。
- [Enter your email] にメールアドレスを入力して [Sign up for GitHub] をクリックする。
- [Email]、[Password]、[Username]、[Your Country/Region] を入力して [Create account] する。
- メールが送信されるので、メールに記載されたコードを入力して [Continue] する。
- [Username or email address] と [Password] を入力してログインする。
リポジトリを作成する
- Dashboard で画面左の [Create repository] ボタンを押す。
- [Repository name] を入力する。
- [Choose visibility] で公開範囲を [Public(一般公開)] か [Private(限定公開)] かを選択する。デフォルトは [Public] なので注意。
- [Add README] を On にすると README.md ファイルが作成されます。
- [Add .gitignore] では GitHub にはアップロードしない(無視する)ファイルの種類をテンプレートから選択することができます。
- [Add license] ではライセンスファイルをテンプレートから選択することができます。
- [Create repository] ボタンを押してリポジトリを作成します。
アクセストークンを作成する
GitHub に git コマンドからID/パスワードでアクセスしようとすると下記などのエラーとなります。
remote: Support for password authentication was removed on August 13, 2021.
remote: Invalid username or token. Password authentication is not supported for Git operations.
2021年8月13日以降、ID/パスワードによる認証は廃止され、アクセストークンが必要になりました。アクセストークンには下記の2種類がありますが、現在ではより細かなアクセス制御が可能な Fine-grained personal access tokens が推奨されています。
- Tokens(classic):2021年8月13日~
- Fine-grained personal access tokens:2022年10月18日~
Tokens(classic)
- ブラウザから GitHub にログインする。
- 画面右上の自分のアイコンをクリックして [Setting] をクリックする。
- 左メニュー下部の [Developer settings] をクリックする。
- [Personal access tokens] をクリックする。
- [Tokens (classic)] をクリックする。
- [Generate new token] - [General new token(classic)] をクリックする。
- [Note] に自分が覚えやすいメモを記入する。
- 期限(Expiration)を 30 days にすると30日間有効なトークンが発行される。
- [Select scopes] に最低限 repo にチェックをつける。できれば admin:repo_hock と delete_repo も。
- [Generate token] ボタンを押す。
- 表示されたトークン(ghp_xxxxxxxx)をコピペして覚えておく。一度しか表示されないので注意。
取得したアクセストークンを下記の様に設定します。
- git コマンドを使用する場合は、https://{アクセストークン}@github.com/... でアクセスする。
- VSCode を使用する場合はパスワード入力時に、パスワードの代わりにアクセストークンを入力する。
- Windows の場合は [設定]-[設定の検索] から [資格情報マネージャー] を検索・実行し、[Windows 資格情報]-[git:https://github.com]-[編集] から [パスワード] にアクセストークンを入力する。
Fine-grained personal access tokens
- ブラウザから GitHub にログインする。
- 画面右上の自分のアイコンをクリックして [Setting] をクリックする。
- 左メニュー下部の [Developer settings] をクリックする。
- [Personal access tokens] をクリックする。
- [Fine-grained tokens] をクリックする。
- [Generate new token] をクリックする。
- [Token name] に自分が覚えやすい名前を記入する。
- [Expiration(期限)] を 30 days にすると30日間有効なトークンが発行される。
- [Repository access] は、どのリポジトリにアクセスするかを選択する。すべてであれば [All repositories]。
- [Add permissions] から付与すべきパーミッションを選択する。アクセスするリポジトリにより選択肢は変化する。[All repositories] の場合は最低現 [Contents] を [Read and write] で付与しておけばそこそこ使用できるみたい。
- [Generate token] ボタンを押す。
- 表示されたトークン(ghp_xxxxxxxx)をコピペして覚えておく。一度しか表示されないので注意。
取得したトークンの使用方法は Token(classic) と同様です。
ユーザ情報を設定する
下記のコマンドでユーザ情報を設定しておきます。
$ git config --global user.email "yamada@example.com" $ git config --global user.name "Yamada Taro"
リポジトリを更新する
GitHubからソースコードをcloneします。
$ git clone https://{アクセストークン}@github.com/ユーザ名/リポジトリ名.git
$ cd リポジトリ名
Gitのファイルは、[WORK] →(add)→ [STAGING(INDEX)] →(commit)→ [LOCAL] →(push)→ [REMOTE] の流れで修正していきます。詳細は 「とほほのGit入門」を参照してください。
WORKでファイルを編集・追加します。
$ vi ./README.md
WORKとSTAGING(INDEX)の差分を確認します。
$ git diff
追加・編集したファイルを WORK から STAGING(INDEX) に追加(add)します。
$ git add ./README.md
STAGING(INDEX)とLOCALの差分を確認します。
$ git diff --staged
STAGING(INDEX) から LOCAL にコミット(commit)します。-m の後ろにはメモを記述します。
$ git commit -m "Commit test"
LOCAL から REMOTE にプッシュ(push)します。
$ git push
ブランチを作成する
- ブラウザで GitHub にログインして該当のリポジトリ画面を開く。
- 画面中央の [Branches] をクリックする。
- [New branch] ボタンを押す。
- [New branch name] にブランチ名を入力して [Create new branch] ボタンを押す。
ブランチ名には下記などが使用されます。
main - メインブランチ develop-v1.2.0 - v1.2.0の開発ブランチ feature-xxxx 機能毎の開発ブランチ hotfix-xxxx バグフィックス
プルリクエストを送る
下記などのブランチ間のマージを直接行うのではなく、プルリクエスト(マージ要求)を投げて、しかるべきメンバがチェックした後にマージを許可することができます。
- メインブランチ(main)に v1.2.0ブランチ(develop-v1.2.0) をマージする。
- v1.2.0ブランチ(develop-v1.2.0) に機能ブランチ(feature-F0123) をマージする。
- メインブランチ(main)にバグフィックスブランチ(hotfix-B12345)をマージする。
例えば hotfix-B12345 を main にマージしたい場合のプルリクエストは下記の手順で行います。
- GitHub で該当のリポジトリページを開く。
- 上部メニューの [Pull requests] を押す。
- [New pull request] ボタンを押す。
- どのブランチからどのブランチにマージしたいかを選択して [Create pull request] ボタンを押す。
- タイトルや説明文を入力して [Create pull request] ボタンを押す。
プルリクエストの承認は下記の手順で行います。
- GitHub で該当のリポジトリページを開く。
- 上部メニューの [Pull requests] を押す。
- プルリクエストのタイトルをクリックする。
- 変更内容を確認し、[Merge pull request] ボタンを押す。
- 内容を確認して [Merge pull request] ボタンを押す。
- 必要に応じてコメントを記入して [Confirm merge] ボタンを押す。
GitHub Pagesを利用する
GitHub に登録した静的コンテンツを GitHub Pages として公開することができます。
- https://github.com/ユーザ名/リポジトリ名 にアクセスします。
- [Settings] → [GitHub Pages] → [Source] で [master branch] を選択します。
- https://ユーザ名.github.io/リポジトリ名/ としてアクセスできるようになります。
コードを変更した場合、再度上記を行うことで GitHub Pages を更新することができます。