HTML構文チェッカー(Nu Html Checker)
目次
Nu Html Checker とは
- W3C や WHATWG でも使用されている HTML 構文チェッカー(HTML バリデーター)です。
- 英語版ですが、HTML と CSS に関する構文チェックを行うことができます。
- 現時点 (2025年1月) の最新版は 2020年6月30日 版で最新の仕様には追従できていないものがあります。
- オンラインサービス版とオフラインコマンド版があります。
オンラインサービス版
- 下記のサイトにアクセスしてください。
- 入力欄にチェックしたい Web ページの URL を入力して [Validate] ボタンを押すとチェックすることができます。
コマンドライン版
インストール
- 下記のサイトにアクセスしてください。
- [About this checker] リンクをクリックしてください。
- [get the latest release] リンクをクリックしてください。
- Windows 版であれば [vnu.windows.zip] をダウンロードして解凍してください。
- 環境変数の Path に上記を解凍したフォルダの中の bin フォルダを加えてください。
vnu-runtime-image
を下記のフォルダに解凍したとします。C:\Tools\vnu-runtime-image
- [Windows]-[設定]-[システム]-[バージョン情報]-[システムの詳細設定]-[環境変数] を開いてください。
- 環境変数の
Path
を選択して [編集(E)...] を開いてください。 - [新規(N)] ボタンを押し、下記を入力してください。
C:\Tools\vnu-runtime-image\bin
コマンド実行方法
- [Windows] から [コマンド プロンプト] を起動してください。
- コマンドプロンプトから
vnu
コマンドを実行して HTML ファイルをチェックしてください。
引数にはファイルやディレクトリを複数指定することができます。
--asciiquotes
はクォーテーションを ASCII 文字で出力します。指定しないと文字化けします。
--also-check-css
は*.css
ファイルを CSS としてチェックするオプションです。C:\Work>vnu --asciiquotes --also-check-css index.html
コマンドオプション
ヘルプ系
- --help
- ヘルプを表示します。
- --version
- バージョンを表示します。
入力指定系
- --skip-non-html
*.html
,*.htm
,*.xhtml
,*.xht
ファイルのみを HTML または XHTML ファイルとしてチェックします。- --html
*.xhtml
,*.xht
ファイルも XHTML ではなく HTML ファイルとしてチェックします。- --css
- 拡張子に関わらずすべてのファイルを CSS ファイルとしてチェックします。
- --also-check-css
*.css
ファイルを CSS ファイルとしてチェックします。指定しない場合は*.css
ファイルも HTML ファイルとしてチェックしてしまいます。- --skip-non-css
*.css
ファイルのみを CSS ファイルとしてチェックします。- --svg
- 拡張子に関わらずすべてのファイルを SVG ファイルとしてチェックします。
- --skip-non-svg
*.svg
ファイルのみを SVG ファイルとしてチェックします。- --also-check-svg
*.svg
ファイルを SVG ファイルとしてチェックします。指定しない場合は*.svg
ファイルも HTML ファイルとしてチェックしてしまいます。
フィルタ系
- --errors-only
- 警告メッセージを抑制し、エラーメッセージのみを表示します。
- --no-langdetect
<html lang="...">
の言語情報が誤っているのではという言語の自動判別を行わないようにします。- --filterfile FILENAME
- 出力メッセージのフィルタリング情報を記載したファイルを指定します。ファイルの各行は正規表現を記載します。
#
で始まる行はコメントとみなされます。正規表現にマッチした出力メッセージはフィルタリングされます。(何故かうまくフィルタリングしてくれません...) - --filterpattern REGEXP
- 出力メッセージのフィルタリング情報(正規表現)を引数で指定します。複数指定する場合は正規表現の
|
を使用します。(何故かうまくフィルタリングしてくれません...)
出力指定系
- --stdout
- コマンドの出力結果を標準エラー出力ではなく、標準出力に出力します。
- --asciiquotes
- ダブルクォーテーションを ASCII 文字で表示します。
- --format FORMAT
- 出力フォーマットを
gnu
,text
,xml
またはjson
で指定します。デフォルトはgnu
です。 - --verbose
- チェックしたファイルのファイル名を標準出力に出力します。また、
--skip-*
でスキップしたファイルに関する警告も出力するようになります。
その他
- --no-stream
- ファイルをストリーミングモードではなくバッファードモードでチェックします。いくつかのエラーはストリーミングモードでは致命的とみなされるものでも、バッファモードであれば致命的と見なされないケースがあります。
- --Werror
- 警告のみが発生した場合でもコマンドの終了コードを非 0 にします。コマンドの終了コードは Windows であれば
%ERRORLEVEL%
、Linux であれば$?
で参照できます。 - --exit-zero-always
- エラーが発生した場合でもコマンドの終了コードを 0 にします。
- --user-agent USER_AGENT
- HTTP/HTTPS の URL をチェックする際に
User-Agent
として送信する文字列を指定します。デフォルトは"Validator.nu/LV"
です。(リンク先の有無をチェックする機能がある?????)
Copyright (C) 2025 杜甫々
初版:2025年1月12日 最終更新:2025年1月12日
https://www.tohoho-web.com/ex/nu-html-checker.html