とほほのVirtualBox入門
目次
- VirtualBox とは
- Windows 上に VirtualBox をインストールする
- VM のインストールイメージをダウンロードする
- VM をインストールする(共通)
- CentOS 6.7 をインストールする
- CentOS 7.2 をインストールする
- Ubuntu 12.04 LTS をインストールする
- Ubuntu 14.04 LTS をインストールする
VirtualBox とは
- VirtualBox は OS 上に別の OS を動作させるハイパーバイザソフトウェアの一つです。
- 例えば、Windows 10 上に VirtualBox を起動し、その上に CentOS, Ubuntu などの Linux系OS や、別のバージョンの Windows を VM(Virtual Machine) として起動させることができます。
- ハイパーバイザにはほかに、VMware, KVM, Hyper-V, Xen などがあります。VirtualBox は、Windows, Linux, Mac OS X などの上で動作します。
- VirtualBox 上に、Linux, Windows, Mac OS X Server, FreeBSD, OpenBSD などの OS を動かすことができます。
- ライセンスは GPLv2 です。
- 元々は innotek 社が開発したものが Sun Microsystems 社に買収され、また、同社が Oracle 社に買収されたことから、現在では Oracle 社が開発を継続しています。
Windows 上に VirtualBox をインストールする
Windows に VirtualBox をインストールする手順を紹介します。
- 下記のサイトから Windows 版の VirtualBox をダウンロードしてください。例えば、現時点(2016年1月17日)時点の最新版は 5.0.12 で、ダウンロードファイルは VirtualBox-5.0.12-104815-Win.exe になります。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールしてください。問い合わせにはすべて [Next] か [Yes] か [Install] でかまいません。
VM のインストールイメージをダウンロードする
- 下記などから、CentOS や Ubuntu などの ISO イメージファイルをダウンロードしてください。
- CentOS 7(64bits): http://isoredirect.centos.org/centos/7/isos/x86_64/
→ CentOS-7-x86_64-Minimal-1511.iso - CentOS 6(64bits): http://isoredirect.centos.org/centos/6/isos/x86_64/
→ CentOS-6.7-x86_64-minimal.iso - CentOS 6(32bits): http://isoredirect.centos.org/centos/6/isos/i386/
→ CentOS-6.7-i386-minimal.iso - Ubuntu: http://ftp.riken.jp/Linux/ubuntu-releases/
→ Ubuntu 15.10 (64bits): ubuntu-15.10-server-amd64.iso
→ Ubuntu 15.10 (32bits): ubuntu-15.10-server-i386.iso
→ Ubuntu 14.04.3 LTS (64bits): ubuntu-14.04.3-server-amd64.iso
→ Ubuntu 14.04.3 LTS (32bits): ubuntu-14.04.3-desktop-i386.iso
→ Ubuntu 12.04.4 LTS (64bits): ubuntu-12.04.5-server-amd64.iso
→ Ubuntu 12.04.4 LTS (32bits): ubuntu-12.04.5-server-i386.iso
- CentOS 7(64bits): http://isoredirect.centos.org/centos/7/isos/x86_64/
VM をインストールする(共通)
- VirtualBox を起動してください。
- [新規(N)] で名前に適当なホスト名 (例:server1) を入力し、タイプに [Linux]、バージョンには CentOS の場合は [Red Hat]、Ubuntu の場合には [Ubuntu] を選択してください。
- [次へ(N)] → [次へ(N)] → [作成] → [次へ(N)] → [次へ(N)] → [作成] で仮想マシンを作成します。
- 作成した仮想マシン(例:server1)を選択し、[設定(S)] → [ストレージ] で [コントローラ IDE] の下にある CD-ROM(空) のイメージをクリックし、[光学ドライブ] の右横にある CD-ROM のアイコンから [仮想光学ディスクファイルを選択] から、上記でダウンロードした ISO イメージファイル (例: CentOS-7-x86_64-Minimal-1511.iso) を選択してください。
- また、[ネットワーク] から [アダプター1] に [NAT] を、[アダプター2] に [ホストオンリーアダプター] を割り当ててください。
- [OK] ボタンで設定ダイアログを閉じて、[起動(T)] ボタンで VM を起動してください。
CentOS 6.7 をインストールする
- 上記「VM をインストール(共通)」を参考に、VM を起動してください。
- タブキーで [Install or upgrade an existing system] を選択して [Enter]
- Disc Found: タブキーで [Skip] を選択して [Enter]
- 初期画面: [Next]
- 言語選択: [Japanese (日本語)] を選択して [Next]
- キーボード選択: [日本語] を選択して [次(N)]
- ストレージデバイスタイプ: [基本ストレージデバイス] を選択して [次(N)]
- ストレージデバイスの警告: [はい。含まれていません。どのようなデータであっても破棄してください。(Y)]
- ホスト名: 例えば server1 を入力して [次(N)]
- タイムゾーン: [アジア/東京] を選択して [次(N)]
- パスワード: root ユーザのパスワードを 2回入力して [次(N)]
- インストールタイプ: [既存の Linux システムを入れ替える] を選択して [次(N)]
- データ削除警告: [変更をディスクに書き込む(W)] をクリック
- インストールが完了したら、[再起動(T)] で再起動
- ユーザ名 root と上記で設定したパスワードでログインする。
CentOS 7.2 をインストールする
- 上記「VM をインストール(共通)」を参考に、VM を起動してください。
- 初期画面: カーソルキーで [Install CentOS 7] を選択して [Enter]
- 言語選択: [日本語(Japanese)] を選択して [続行(C)]
- インストールの概要: [インストール先(D)] をクリックし、[完了(D)]
- インストールの概要: [インストールの開始(B)]
- 設定: [ROOTパスワード] をクリックし、root ユーザのパスワードを 2回入力して [完了(D)]
- インストールが完了したら [再起動(R)] で再起動
- ユーザ名 root と上記で設定したパスワードでログインする。
Ubuntu 12.04 LTS をインストールする
- 上記「VM をインストール(共通)」を参考に、VM を起動してください。
- Language: カーソルキーで [日本語] を選択して [Enter]
- 初期画面: カーソルキーで [Ubuntu Serverをインストール] を選択して [Enter]
- Select Language: <はい> を選択して [Enter]
- 場所の選択: [日本] を選択して [Enter]
- キーボードの設定(1): [日本語] を選択して [Enter]
- キーボードの設定(2): もう一度 [日本語] を選択して [Enter]
- ネットワークの設定(1): [eth0 ...] を選択して [Enter]
- ネットワークの設定(2): ホスト名 (例:ubuntu12) を入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(1): ユーザ名 (例:Taro Yamada) を入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(2): ユーザ名 (例:taro) を入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(3): ユーザのパスワードを入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(4): もう一度ユーザのパスワードを入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(4): ホームディレクトリの暗号化で [はい] または [いいえ] を選択して [Enter]
- 時間の設定: Asia/Tokyo と表示されていることを確認し、<はい> を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(1): [ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする] を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(2): [SCSI3 ...] を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(3): LVM の設定を聞いてくるので <はい> を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(4): 表示された値のまま [Enter]
- ディスクのパーティショニング(5): ディスクへの変更書き込みを聞いてくるので <はい> を選択して [Enter]
- パッケージマネージャの設定: HTTP プロキシを必要に応じて入力して [Enter]
- tasksel を設定しています: 必要に応じて選択して [Enter]
- ソフトウェアの選択: 必要に応じてスペースキーでソフトを選択して [Enter]
- ブートローダのインストール: <はい> を選択して [Enter]
- インストールの完了: <続ける> を選択して [Enter]
- 上記で設定したユーザ名とパスワードでログインする。
Ubuntu 14.04 LTS をインストールする
- 上記「VM をインストール(共通)」を参考に、VM を起動してください。
- Language: カーソルキーで [日本語] を選択して [Enter]
- 初期画面: カーソルキーで [Ubuntu Serverをインストール] を選択して [Enter]
- Select a Language(1): [Japanese - 日本語] を選択して [Enter]
- Select a Language(2): <はい> を選択して [Enter]
- 場所の選択: [日本] を選択して [Enter]
- キーボードの設定(1): <いいえ> を選択して [Enter]
- キーボードの設定(2): [日本語] を選択して [Enter]
- キーボードの設定(3): もう一度 [日本語] を選択して [Enter]
- ネットワークの設定(1): [eth0 ...] を選択して [Enter]
- ネットワークの設定(2): ホスト名 (例:ubuntu14) を入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(1): ユーザ名 (例:Taro Yamada) を入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(2): ユーザ名 (例:taro) を入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(3): ユーザのパスワードを入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(4): もう一度ユーザのパスワードを入力して [Enter]
- ユーザーとパスワードのセットアップ(4): ホームディレクトリの暗号化で [はい] または [いいえ] を選択して [Enter]
- 時間の設定: Asia/Tokyo と表示されていることを確認し、<はい> を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(1): [ガイド - ディスク全体を使い LVM をセットアップする] を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(2): [SCSI3 ...] を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(3): LVM の設定を聞いてくるので <はい> を選択して [Enter]
- ディスクのパーティショニング(4): 表示された値のまま [Enter]
- ディスクのパーティショニング(5): ディスクへの変更書き込みを聞いてくるので <はい> を選択して [Enter]
- パッケージマネージャの設定: HTTP プロキシを必要に応じて入力して [Enter]
- tasksel を設定しています: 必要に応じて選択して [Enter]
- ソフトウェアの選択: 必要に応じてスペースキーでソフトを選択して [Enter]
- ブートローダのインストール: <はい> を選択して [Enter]
- インストールの完了: <続ける> を選択して [Enter]
- 上記で設定したユーザ名とパスワードでログインする。
Copyright (C) 2016 杜甫々
初版:2016年1月17日 最終更新:2016年1月17日
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