とほほのRHEL入門
目次
RHELとは
- Red Hat社が提供する Linux ディストリビューション Red Hat Enterprise Linux の略称です。
- 有償サポートや長期サポートなど、安定性を重視しており企業向けを中心に利用されています。
- 新機能を重視する場合は Ubuntu 系、安定性を重視する場合は RHEL 系が好まれているようです。
RHELの各バージョン
- 今のところ、おおよそ 3年毎にメジャーバージョンアップがあり、5年間のフルサポート、10年間のメンテナンスサポートがあり、その後3年間は延長ライフフェーズがあるようです。(参考(↗))
- フルサポート期間:バグ修正、セキュリティ修正、機能強化が行われます。
- メンテナンスサポート期間:重大なバグ修正、重大なセキュリティ修正が行われます。
- 延長ライフフェーズ:修正は行われませんが限定的なテクニカルサポートを受けることができます。
- 下記などのバージョンがあります。
- 各バージョンのサポート期間は EndofLife.date(↗) を参照してください。
Fedora との関係
- Red Hat社が支援する Fedora Project で開発している Linux ディストリビューションです。
- RHEL のアップストリーム(Upstream)に位置づけられ、比較的新しい技術を先行して取り入れています。
- Fedora で最新技術を取り入れて検証し、そこで安定してきた機能やパッケージを RHEL に取り込む流れになっています。
CentOS / CentOS Stream / AlmaLinux / Rocky Linuxとの関係
- 以前の CentOS は、RHEL の無償版クローンという位置づけでした。
Fedora(先行開発版) ↓ RHEL(安定版) ↓ CentOS(無償版)
- 2020年の CentOS 8 の頃から、RHEL のクローンであることを中止し、Fedora と RHEL の中間的存在である CentOS Stream に方針変更されました。旧 CentOS の代わりとなる無償版クローンOSとして、AlamaLinux や Rockey Linux が出現してきました。
Fedora(先行開発版) ↓ CentOS Stream(中間版) ↓ RHEL(安定版) ↓ AlmaLinux(無償版) Rockey Linux(無償版)
- 上記の他にも RHEL クローンとして Oracle Linux、EuroLinux などがあります。日本の MIRACLE LINUX も当初名乗りを上げていましたが AlmaLinux に統合されました。
Copyright (C) 2025 杜甫々
初版:2025年6月8日 最終更新:2025年6月8日
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