cat コマンド

目次

概要

cat - ファイルを表示・出力・連結する

コマンドライン

cat [OPTION]... [FILE]...

対象バージョン

説明

ファイルの内容を表示する

指定したファイルの内容を表示します。

$ cat fileA.txt
This is Japan.
That is America.
That is England.
$

行番号をつける

-n オプションをつけると行番号付きで表示します。

$ cat -n xx
     1  This is Japan.
     2  That is America.
     3  That is England.

他のコマンドに出力する

ファイルの内容をパイプ(|)を利用して他のコマンドに出力する際にも使用されます。

$ cat fileA.txt | sed 's/America/USA/'

ファイルを連結する

複数のファイルを指定することによってファイルを連結することもできます。元々は「連結する(concatenate)」が cat コマンドの語源です。下記の例では fileA.txtfileB.txt の内容を連結したものを、fileC.txt に格納しています。

$ cat fileA.txt fileB.txt > fileC.txt

オプション

行番号

-n, --number
各行の先頭に行番号をつけます。
-b, --number-nonblank
各行の先頭に行番号をつけます。ただし空行には行番号をつけません。

制御文字の可視化

-v, --show-nonprinting
制御文字を ^M- 付きの文字で視覚化します。基本的には下記に従いますが、TAB(U+0009) と LF(U+000A) はそのまま、DEL(U+007F) は ^?、U+00FF は M-^? で表します。
  • U+0000-U+0031 : ^@, ^A, ^B, ^C, ..., @_
  • U+0080-U+009F : M-^@, M-^A, M-^B, M-^C, ..., M-^_
  • U+00A0-U+00FE : M- , M-!, M-", M-#, M-$, ..., M-~
-E, --show-ends
各行の末尾に $ をつけます。
-T, --show-tabs
タブ文字の代わりに ^I を表示します。
-A, --show-all
-vET と同等です。
-e
-vE と同等です。
-t
-vT と同等です。

ヘルプ

--help
ヘルプを表示して終了します。
--version
バージョン情報を表示して終了します。

その他

-s, --squeeze-blank
連続する空行を1行の空行に変更します。
-u
現在は使用されていません。無視されます。