cat コマンド
目次
概要
cat - ファイルを表示・出力・連結するコマンドライン
cat [OPTION]... [FILE]...
対象バージョン
- RHEL 10 : GNU cat 9.5
- Ubuntu 24.04 : GNU cat 9.4
説明
ファイルの内容を表示する
指定したファイルの内容を表示します。
$ cat fileA.txt This is Japan. That is America. That is England. $
行番号をつける
-n
オプションをつけると行番号付きで表示します。
$ cat -n xx 1 This is Japan. 2 That is America. 3 That is England.
他のコマンドに出力する
ファイルの内容をパイプ(|
)を利用して他のコマンドに出力する際にも使用されます。
$ cat fileA.txt | sed 's/America/USA/'
ファイルを連結する
複数のファイルを指定することによってファイルを連結することもできます。元々は「連結する(concatenate)」が cat
コマンドの語源です。下記の例では fileA.txt
と fileB.txt
の内容を連結したものを、fileC.txt
に格納しています。
$ cat fileA.txt fileB.txt > fileC.txt
オプション
行番号
- -n, --number
- 各行の先頭に行番号をつけます。
- -b, --number-nonblank
- 各行の先頭に行番号をつけます。ただし空行には行番号をつけません。
制御文字の可視化
- -v, --show-nonprinting
- 制御文字を
^
やM-
付きの文字で視覚化します。基本的には下記に従いますが、TAB(U+0009) と LF(U+000A) はそのまま、DEL(U+007F) は^?
、U+00FF はM-^?
で表します。U+0000-U+0031 : ^@, ^A, ^B, ^C, ..., @_
U+0080-U+009F : M-^@, M-^A, M-^B, M-^C, ..., M-^_
U+00A0-U+00FE : M- , M-!, M-", M-#, M-$, ..., M-~
- -E, --show-ends
- 各行の末尾に
$
をつけます。 - -T, --show-tabs
- タブ文字の代わりに
^I
を表示します。 - -A, --show-all
-vET
と同等です。- -e
-vE
と同等です。- -t
-vT
と同等です。
ヘルプ
- --help
- ヘルプを表示して終了します。
- --version
- バージョン情報を表示して終了します。
その他
- -s, --squeeze-blank
- 連続する空行を1行の空行に変更します。
- -u
- 現在は使用されていません。無視されます。
関連項目
Copyright (C) 2025 杜甫々
初版:2025年7月27日 最終更新:2025年7月27日
https://www.tohoho-web.com/linux/cmd/cat.html