groupadd コマンド

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概要

groupadd - ユーザーを追加する

コマンドライン

groupadd [OPTIONS] LOGIN

対象バージョン

• RHEL 10
• Ubuntu 24.04

説明

groupadd コマンドはグループを作成します。

# groupadd mygroup

-g オプションでグループIDを指定することができます。

# groupadd -g 1234 mygroup

オプション

基本パラメーター

-g, --gid GID

グループIDを指定します。

# groupadd -g 1002 mygroup

システムアカウント

-r, --system

システムアカウントとしてグループを作成します。システムアカウントはデーモン実行などで使用されるユーザーが使用するグループで、/etc/login.defs の GID_MIN(1000) 未満のグループIDが割り当てられます。

# groupadd --system mygroup

デフォルト値

-K, --key KEY=VALUE

/etc/login.defs のデフォルト値を変更してユーザーを作成します。下記の例ではホームディレクトリを作成しないモードでユーザーを作成しています。

# groupadd --key GID_MIN=3000 mygrp

仮想環境・拡張環境

-R, --root CHROOT_DIR

指定した chroot 仮想環境にグループを作成します。下記の例では /mnt/chroot/etc/group にグループが作成されます。

# groupadd --root /mnt/chroot mygroup

-P, --prefix PREFIX_DIR

/etc ディレクトリのプレフィックスとなるディレクトリを指定します。下記の例では /mnt/chroot/etc/group にグループを作成します。(※ --root との違いは...？)

# groupadd --prefix /mnt/chroot mygroup

--extrausers

/etc/group ではなく拡張ユーザーデータベース /var/lib/extrausers/group にグループを作成します。システムにログインすることはできませんが、拡張ユーザーデータベースに対応したアプリケーションが通常の OS とは独立したユーザー空間として参照する場合に使用されます。Ubuntu 24.04 でサポートされていますが、RHEL 10 ではサポートされていません。

# mkdir /var/lib/extrausers
# groupadd --extrausers mygroup
# ls -l /var/lib/extrausers
total 4
-rw-r--r-- 1 root shadow 16 Jul 29 12:00 group

その他

-f, --force

-g で指定したグループIDがすでに存在する場合、別のグループIDを割り当てて強制的に作成します。

# groupadd -f mygroup

-o, --non-unique

グループIDの重複を許可します。

# groupadd --non-unique -g 1001 mygroup
# groupadd --non-unique -g 1001 mygroup2

-U, --users USERS

グループ作成時にユーザーリストをグループに加えます。

# groupadd -U user1,user2,user3 mygroup

-p, --password PASSWORD

グループに対してパスワードを設定します。パスワードは暗号化した形式で指定します。グループパスワードは newgrp コマンドで一時的に他のグループに切り替える際などに使用されます。

# usergroup -p `openssl passwd -6 'mypasswd'` mygroup

ヘルプ表示

-h, --help

ヘルプを表示して終了します。

関連項目

• groupdel

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