umask コマンド
目次
概要
umask - ファイルモードマスクを表示・設定するコマンドライン
umask [-p] [-S] [mode]
対象バージョン
- RHEL10
- Ubuntu 24.04
説明
新規にファイルを作成する際に落とすべき パーミッション のマスクを表示したり設定したりします。引数無しで実行すると現在のファイルモードマスクを表示します。多くの場合デフォルトで 0022
が指定されています。
$ umask 0022
umask の値が 000
の場合、新規にファイルを作成すると 666(rw-rw-rw-
)が、ディレクトリを作成すると 777(rwxrwxrwx
) のパーミッションが設定されます。umask の値が 022(----w--w-
) の場合、グループの w
と他者の w
のフラグがマスクされ、新規ファイルは 644(rw-r--r--
)、ディレクトリは 755(rwxr-xr-x
) となります。
$ umask 077 # umask に 077 を指定 $ mkdir ./work # work ディレクトリを作成 $ ls -ld ./work # パーミッションを確認 drwx------ 2 root root 4096 Jul 12 18:18 ./work
オプション
- -p
- マスク表示の際、設定コマンドと同じ書式で表示します。
$ umask -p umask 0022
- -S
- マスク表示の際、8進数ではなくマスク非対称の
rwx
で表示します。$ umask -S u=rwx,g=rx,o=rx
詳細
chmod で指定する桁数と合わせるために umask を引数無しで実行すると setuid, setgid, sticky ビットを含めた4桁の7進数が表示されますが、umask でマスクを指定する際は最上位の1桁は無視されます。
$ umask 7022 # 4桁で指定しても $ umask # 4桁目は無視される 0022
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初版:2025年7月13日 最終更新:2025年7月13日
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