usermod コマンド
目次
概要
usermod - ユーザーを変更するコマンドライン
usermod [OPTIONS] LOGIN
対象バージョン
- RHEL 10
- Ubuntu 24.04
説明
usermod
コマンドはユーザーの情報を変更します。下記の例ではユーザー名を yamada
から t-yamada
に変更しています。
# usermod -l t-yamada yamada
オプション
基本パラメーター
- -l, --login LOGIN
- ユーザー名を変更します。
# usermod -l t-yamada yamada
- -d, --home-dir HOME_DIR
- ホームディレクトリを変更します。ディレクトリも移動する場合は
-m
オプションを指定してください。# usermod -d /home2/yamada yamada
- -m, --move-home
-d
オプションでホームディレクトリを変更する際、ホームディレクトリも新しいパスに移動します。# usermod -md /home2/yamada yamada
- -u, --uid UID
- ユーザーIDを変更します。
# usermod -u 1234 yamada
- -g, --gid GROUP
- 主グループを変更します。
# usermod -g group1 yamada
- -G, --groups GROUPS
- 追加グループリストを変更します。
-G
のみを指定すると追加や削除ではなく新しいリストに置き換えます。追加する場合は-a
、削除する場合は-r
オプションを指定してください。# usermod -G group2,group4,group4 yamada
- -a, --append
-G
で指定したグループをユーザーの追加グループに加えます。# usermod -aG group2,group3 yamada
- -r, --remove
-G
で指定したグループをユーザーの追加グループから削除します。# usermod -rG group2,group3 yamada
- -s, --shell SHELL
- ユーザーが使用するシェルを変更します。
# usermod -s /bin/zsh yamada
- -c, --comment COMMENT
- コメントを変更します。
# usermod -c "Yamada Taro" yamada
- -p, --password PASSWORD
- パスワードを変更します。パスワードは暗号化した形式で指定します。
# usermod -p `openssl passwd -6 'mypasswd'` yamada
- -f, --inactive INACTIVE
- パスワードの期限切れ後の猶予日数を変更します。猶予日数を解除したい場合は
-f -1
としてください。# usermod -f 30 yamada
- -e, --expiredate EXPIRE_DATE
- 新アカウントの有効期限を変更します。有効期限が過ぎるとそのユーザーはログインできなくなります。有効期限を解除したい場合は
-e ""
としてください。# usermod -e "2025-12-31" yamada
ロック
- -L, --lock
- ユーザーアカウントをロックします。ロックされたユーザーは
/etc/shadow
の第2カラムに!
が追加されログインできなくなります。# usermod -L yamada
- -U, --unlock
- ユーザーアカウントをロック解除します。
# usermod -U yamada
ユーザー名・ユーザーID
- -b, --badname
- ユーザー名に使用できない文字を含んでいるなどの "悪い名前" をチェックしません。下記では空白文字を含むユーザーに変更しています。
# usermod --badname -l "yamada taro" yamada
- -o, --non-unique
- ユーザーIDの重複を許可します。
# usermod --non-unique -u 1000 yamada # usermod --non-unique -u 1000 taro
仮想環境・拡張環境
- -R, --root CHROOT_DIR
- 指定した chroot 仮想環境にユーザーを作成します。下記の例では
/mnt/chroot/etc/passwd
などのユーザー情報が変更されます。# usermod --root /mnt/chroot yamada
- -P, --prefix PREFIX_DIR
/etc
ディレクトリのプレフィックスとなるディレクトリを指定します。下記の例では/mnt/chroot/etc/passwd
などのユーザー情報を変更します。(※--root
との違いは...?)# usermod --prefix /mnt/chroot yamada
サブユーザーID・サブグループID
コンテナなどのユーザー仮想空間でユーザーが使用できるサブユーザーIDや、サブグループIDの範囲を追加・削除します。サブユーザーIDや、サブグループID は /etc/subuid
, /etc/subgid
に格納されます。
- -v, --add-subuids FIRST-LAST
- サブユーザーIDに
FIRST
~LAST
を追加します。# usermod -v 100000-165535 yamada
- -V, --del-subuids FIRST-LAST
- サブユーザーIDから
FIRST
~LAST
を削除します。# usermod -V 100000-165535 yamada
- -w, --add-subgids FIRST-LAST
- サブグループIDに
FIRST
~LAST
を追加します。# usermod -v 100000-165535 yamada
- -W, --del-subgids FIRST-LAST
- サブグループIDから
FIRST
~LAST
を削除します。# usermod -V 100000-165535 yamada
セキュリティ
- -Z, --selinux-user SEUSER
- SELinux ユーザーマッピングのユーザーを変更します。
# usermod -Z staff_u yamada
- --selinux-range SERANGE
- SELinux ユーザーマッピングのレンジを変更します。RHEL 10 ではサポートされていますが、Ubuntu 24.04 ではサポートされていません。
# usermod -Z staff_u --selinux-range s0-s0:c0.c1023 yamada
ヘルプ表示
- -h, --help
- ヘルプを表示して終了します。
関連項目
Copyright (C) 2025 杜甫々
初版:2025年8月3日 最終更新:2025年8月3日
https://www.tohoho-web.com/linux/cmd/usermod.html