df コマンド
目次
概要
df - ファイルサイズを調べるコマンドライン
df [OPTION]... [FILE]...
対象バージョン
- RHEL 10 : GNU df 9.5
- Ubuntu 24.04 : GNU df 9.4
説明
システムにマウントされているファイルシステムの一覧を表示します。ファイルシステム名(Filesystem
)、総サイズ(1K-blocks
)、使用サイズ(Used
)、使用可能サイズ(Available
)、使用率(Use%
)、マウントポイント(Mounted on
) が表示されます。サイズは 1KB(1024バイト) 単位です。
$ df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on devtmpfs 4096 0 4096 0% /dev tmpfs 1998932 0 1998932 0% /dev/shm tmpfs 799576 1272 798304 1% /run /dev/xvda1 31379436 9889712 21489724 32% / tmpfs 1998932 0 1998932 0% /tmp /dev/xvda128 10202 1314 8888 13% /boot/efi tmpfs 399784 0 399784 0% /run/user/1000 tmpfs 399784 0 399784 0% /run/user/0
引数を指定すると指定したファイルが属するファイルシステムの情報を表示します。
$ $ df . Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/xvda1 31379436 9889712 21489724 32% /
オプション
サイズ指定
- -B, --block-size=SIZE
- ブロックサイズを指定します。
K
は1KB(1024バイト)、M
は 1MB(10242バイト)、G
は 1GB(10243バイト) を示します。T
(テラ)、P
(ペタ)、E
(エクサ) なども指定できます。KB
,MB
,GB
, ... と指定した場合は 1024 ではなく 1000 の累乗となります。KiB
,MiB
,GiB
, ... と指定した場合は 1024 の累乗となります。4K
のように数字をつけることもできます。数字無しで指定すると単位も表示されます。デフォルトは1K
です。 - -k
--block-size=1K
と同義です。- -h, --human-readable
- サイズを 1024 の累乗で表示します。(例: 1023M)
- -H, --si
- サイズを 1000 の累乗で表示します。(例: 1.1G)
表示対象ファイルシステム
- -a, --all
/proc
,/sys
などの疑似ファイルシステム、重複ファイルシステム、マウントされていないファイルシステムも表示します。- -l, --local
- ローカルファイルシステムについてのみ表示します。
- -t, --type=TYPE
- ファイルシステムの種別を指定します。
$ df --type=ext4
- -x, --exclude-type=TYPE
- 指定したファイルシステム種別の出力を抑制します。
$ df --exclude-type=tmpfs
表示項目
- -T, --print-type
- ファイルシステム種別を出力します。
- -i, --inodes
- サイズの代わりに iノードの個数情報(総数、使用数、未使用数)を表示します。
- --output[=FIELD_LIST]
- 表示フォーマットを指定します。
FIELD_LIST
には ファイルシステム名(source
), ファイルシステム種別(fstype
), iノード総数(itotal
), iノード使用数(iused
), iノード未使用数(iavail
), iノード使用率(ipcent
), 総サイズ(size
), 使用サイズ(used
), 未使用サイズ(avail
), 未使用率(pcent
), ファイル(file
), マウントポイント(target
) をカンマ(,
)区切りで連結したものを指定します。FIELD_LIST
を省略するとすべての項目を表示します。$ df --output="source,avail,target"
- -P, --portability
- POSIX に準拠したフォーマットで出力します。項目名が多少変わりますが、それほど大きな差異は無いようです。
$ df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on devtmpfs 4096 0 4096 0% /dev tmpfs 1998932 0 1998932 0% /dev/shm tmpfs 799576 1272 798304 1% /run /dev/xvda1 31379436 9886168 21493268 32% / tmpfs 1998932 0 1998932 0% /tmp /dev/xvda128 10202 1314 8888 13% /boot/efi tmpfs 399784 0 399784 0% /run/user/1000 tmpfs 399784 0 399784 0% /run/user/0 $ df --portability Filesystem 1024-blocks Used Available Capacity Mounted on devtmpfs 4096 0 4096 0% /dev tmpfs 1998932 0 1998932 0% /dev/shm tmpfs 799576 1264 798312 1% /run /dev/xvda1 31379436 9886188 21493248 32% / tmpfs 1998932 0 1998932 0% /tmp /dev/xvda128 10202 1314 8888 13% /boot/efi tmpfs 399784 0 399784 0% /run/user/1000
ヘルプ情報
- -v
- 現在のバージョンでは使用していません。無視します。
- --help
- ヘルプを表示して終了します。
- --version
- バージョン情報を表示して終了します。
その他
- --no-sync
- サイズ情報を取得する前に
sync
を実行しません(デフォルト)。 - --sync
- サイズ情報を取得する前に
sync
を実行します。 - --total
- 全エントリのトータル情報を出力します。
- --direct
- GNU df 9.5 でサポートされた新しいオプションです。マウントポイントの代わりに統計情報を表示するとありますが、AlmaLinux 10 ではこのオプションをつけてもつけなくても表示は変わりませんでした。統計情報をサポートするファイルシステムでのみ動作するのかもしれません。
関連項目
Copyright (C) 2025 杜甫々
初版:2025年8月10日 最終更新:2025年8月10日
https://www.tohoho-web.com/linux/cmd/df.html