df コマンド

目次

概要

df - ファイルサイズを調べる

コマンドライン

df [OPTION]... [FILE]...

対象バージョン

説明

システムにマウントされているファイルシステムの一覧を表示します。ファイルシステム名(Filesystem)、総サイズ(1K-blocks)、使用サイズ(Used)、使用可能サイズ(Available)、使用率(Use%)、マウントポイント(Mounted on) が表示されます。サイズは 1KB(1024バイト) 単位です。

$ df
Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
devtmpfs            4096       0      4096   0% /dev
tmpfs            1998932       0   1998932   0% /dev/shm
tmpfs             799576    1272    798304   1% /run
/dev/xvda1      31379436 9889712  21489724  32% /
tmpfs            1998932       0   1998932   0% /tmp
/dev/xvda128       10202    1314      8888  13% /boot/efi
tmpfs             399784       0    399784   0% /run/user/1000
tmpfs             399784       0    399784   0% /run/user/0

引数を指定すると指定したファイルが属するファイルシステムの情報を表示します。

$ $ df .
Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/xvda1      31379436 9889712  21489724  32% /

オプション

サイズ指定

-B, --block-size=SIZE
ブロックサイズを指定します。K は1KB(1024バイト)、M は 1MB(10242バイト)、G は 1GB(10243バイト) を示します。T(テラ)、P(ペタ)、E(エクサ) なども指定できます。KB, MB, GB, ... と指定した場合は 1024 ではなく 1000 の累乗となります。KiB, MiB, GiB, ... と指定した場合は 1024 の累乗となります。4K のように数字をつけることもできます。数字無しで指定すると単位も表示されます。デフォルトは 1K です。
-k
--block-size=1K と同義です。
-h, --human-readable
サイズを 1024 の累乗で表示します。(例: 1023M)
-H, --si
サイズを 1000 の累乗で表示します。(例: 1.1G)

表示対象ファイルシステム

-a, --all
/proc, /sys などの疑似ファイルシステム、重複ファイルシステム、マウントされていないファイルシステムも表示します。
-l, --local
ローカルファイルシステムについてのみ表示します。
-t, --type=TYPE
ファイルシステムの種別を指定します。
$ df --type=ext4
-x, --exclude-type=TYPE
指定したファイルシステム種別の出力を抑制します。
$ df --exclude-type=tmpfs

表示項目

-T, --print-type
ファイルシステム種別を出力します。
-i, --inodes
サイズの代わりに iノードの個数情報(総数、使用数、未使用数)を表示します。
--output[=FIELD_LIST]
表示フォーマットを指定します。FIELD_LIST には ファイルシステム名(source), ファイルシステム種別(fstype), iノード総数(itotal), iノード使用数(iused), iノード未使用数(iavail), iノード使用率(ipcent), 総サイズ(size), 使用サイズ(used), 未使用サイズ(avail), 未使用率(pcent), ファイル(file), マウントポイント(target) をカンマ(,)区切りで連結したものを指定します。FIELD_LIST を省略するとすべての項目を表示します。
$ df --output="source,avail,target"
-P, --portability
POSIX に準拠したフォーマットで出力します。項目名が多少変わりますが、それほど大きな差異は無いようです。
$ df
Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
devtmpfs            4096       0      4096   0% /dev
tmpfs            1998932       0   1998932   0% /dev/shm
tmpfs             799576    1272    798304   1% /run
/dev/xvda1      31379436 9886168  21493268  32% /
tmpfs            1998932       0   1998932   0% /tmp
/dev/xvda128       10202    1314      8888  13% /boot/efi
tmpfs             399784       0    399784   0% /run/user/1000
tmpfs             399784       0    399784   0% /run/user/0
$ df --portability
Filesystem     1024-blocks    Used Available Capacity Mounted on
devtmpfs              4096       0      4096       0% /dev
tmpfs              1998932       0   1998932       0% /dev/shm
tmpfs               799576    1264    798312       1% /run
/dev/xvda1        31379436 9886188  21493248      32% /
tmpfs              1998932       0   1998932       0% /tmp
/dev/xvda128         10202    1314      8888      13% /boot/efi
tmpfs               399784       0    399784       0% /run/user/1000

ヘルプ情報

-v
現在のバージョンでは使用していません。無視します。
--help
ヘルプを表示して終了します。
--version
バージョン情報を表示して終了します。

その他

--no-sync
サイズ情報を取得する前に sync を実行しません(デフォルト)。
--sync
サイズ情報を取得する前に sync を実行します。
--total
全エントリのトータル情報を出力します。
--direct
GNU df 9.5 でサポートされた新しいオプションです。マウントポイントの代わりに統計情報を表示するとありますが、AlmaLinux 10 ではこのオプションをつけてもつけなくても表示は変わりませんでした。統計情報をサポートするファイルシステムでのみ動作するのかもしれません。