du コマンド
目次
概要
du - ファイルサイズを調べるコマンドライン
du [OPTION]... [FILE]... du [OPTION]... --files0-from=F
対象バージョン
- RHEL 10 : GNU du 9.5
- Ubuntu 24.04 : GNU du 9.4
説明
du
コマンドはファイルやディレクトリのサイズを調べます。引数やオプションを指定しない場合、カレントディレクトリ配下のディレクトリのサイズを表示します。見かけ上のファイルサイズではなく実際に使用しているディスクブロックサイズを表示します。RHEL や Ubuntu の場合単位は KB です。
$ du 123 ./dirA 234 ./dirB 357 .
-s
オプションは引数で指定したファイルやディレクトリのトータルサイズのみを表示します。
$ du -s *
-k
は 1KB(1024バイト) 単位(デフォルト)、-m
は 1MB(1024×1024バイト) 単位で表示します。
$ du -k -s * $ du -m -s *
オプション
探索対象
- -a, --all
- ディレクトリだけではなくファイルについても出力します。
- -s, --summarize
- 引数に指定したファイルやディレクトリのトータルのみを表示します。
表示単位
- -h, --human-readable
1K
や123G
のような人間が読みやすいフォーマットで表示します。- --si
-h
と同様ですが、1024 ではなく 1000 の累乗で計算します。- -B, --block-size=SIZE
- サイズの単位を指定します。
SIZE
の詳細は サイズフォーマット を参照してください。デフォルトは1K
です。 - -k
--block-size=1K
と同等です。- -m
--block-size=1M
と同等です。- -b, --bytes
--apparent-size --block-size=1
と同等です。- --apparent-size
- 実際のディスクブロック使用量ではなくファイルの見かけ上のサイズを表示します。1バイトのファイルでもディスクブロックが 4096バイトであれば通常は4096バイトを表示しますが、このオプションをつけると1バイトを表示します。スパースファイル(歯抜け領域を持つファイル)の場合もディスク使用量ではなく見かけ上のファイルサイズを表示します。
探索・除外
- -X, --exclude-from=FILE
FILE
に記述した各行にマッチするファイルやディレクトリを除外します。- --exclude=PATTERN
PATTERN
にマッチするファイルやディレクトリを除外します。- -x, --one-file-system
- 異なるファイルシステムのファイルやディレクトリを除外します。
- -t, --threshold=[-]SIZE
-
を省略した場合はSIZE
より小さなファイルを、-
をつけた場合はSIZE
より大きなファイルを除外します。SIZE
の詳細は サイズフォーマット を参照してください。
シンボリックリンク・ハードリンク
- -L, --dereference
- シンボリックリンク先も参照します。
- -P, --no-dereference
- シンボリックリンク先を参照しません(デフォルト)。
- -D, --dereference-args
- コマンドラインに指定したシンボリックリンクのみ、シンボリックリンク先を探索します。
- -H
-D
と同等です。- -l, --count-links
- ハードリンクのファイルを多重カウントします。
NULセパレータ
- -0, --null
- 各行のセパレーターを改行ではなくヌル文字(NUL)で出力します。
- --files0-from=FILE
- 対象ファイルやディレクトリをヌル文字(NUL)で区切られた
FILE
から読み込みます。FILE
に-
を指定した場合は標準入力から読み込みます。
ヘルプ情報
- --help
- ヘルプを表示して終了します。
- --version
- バージョン情報を表示して終章します。
表示項目
- --inodes
- サイズの代わりにiノードを表示します。
- --time[=WORD]
- 最終更新時刻を表示します。
WORD
にatime
やaccess
やuse
を指定した場合は最終参照時刻、ctime
やstatus
を指定した場合は最終変更時刻を表示します。 - --time-style=STYLE
- 時刻の表示形式を指定します。
STYLE
にはfull-iso
,long-iso
またはdate
コマンドのフォーマットを指定します。 - -c, --total
- 出力の末尾に全項目の合計(total)を表示します。
その他
- -d, --max-depth=N
N
階層より深いディレクトリやファイルに対してはトータルサイズのみを表示します。--max-depth=0
は--summarize
と同じ意味になります。- -S, --separate-dirs
- ディレクトリのサイズにサブディレクトリのサイズを含めません。
サイズフォーマット
-B
や -t
オプションでは下記のサイズを指定できます。
- 数値(
n
)のみを指定した場合はn
バイト単位。(例: 1は1バイト、1024は1024バイト単位) - 4K, 4M, 4G, ... など数値と単位を指定した場合は 4KB, 4MB, 4GB, ... 単位。
- K, M, G, ... を指定した場合は 1KB(1024バイト)、1MB(10242バイト)、1GB(10243バイト), ... 単位。
- KB, MB, GB, ... を指定した場合は 1KB(1000バイト)、1MB(10002バイト)、1GB(10003バイト), ... 単位。
- KiB, MiB, GiB, ... を指定した場合は 1KB(1024バイト)、1MB(10242バイト)、1GB(10243バイト), ... 単位(K, M, G, ...と同義)。
関連項目
Copyright (C) 2025 杜甫々
初版:2025年8月10日 最終更新:2025年8月10日
https://www.tohoho-web.com/linux/cmd/du.html