du コマンド

目次

概要

du - ファイルサイズを調べる

コマンドライン

du [OPTION]... [FILE]...
du [OPTION]... --files0-from=F

対象バージョン

説明

du コマンドはファイルやディレクトリのサイズを調べます。引数やオプションを指定しない場合、カレントディレクトリ配下のディレクトリのサイズを表示します。見かけ上のファイルサイズではなく実際に使用しているディスクブロックサイズを表示します。RHEL や Ubuntu の場合単位は KB です。

$ du
123   ./dirA
234   ./dirB
357   .

-s オプションは引数で指定したファイルやディレクトリのトータルサイズのみを表示します。

$ du -s *

-k は 1KB(1024バイト) 単位(デフォルト)、-m は 1MB(1024×1024バイト) 単位で表示します。

$ du -k -s *
$ du -m -s *

オプション

探索対象

-a, --all
ディレクトリだけではなくファイルについても出力します。
-s, --summarize
引数に指定したファイルやディレクトリのトータルのみを表示します。

表示単位

-h, --human-readable
1K123G のような人間が読みやすいフォーマットで表示します。
--si
-h と同様ですが、1024 ではなく 1000 の累乗で計算します。
-B, --block-size=SIZE
サイズの単位を指定します。SIZE の詳細は サイズフォーマット を参照してください。デフォルトは 1K です。
-k
--block-size=1K と同等です。
-m
--block-size=1M と同等です。
-b, --bytes
--apparent-size --block-size=1 と同等です。
--apparent-size
実際のディスクブロック使用量ではなくファイルの見かけ上のサイズを表示します。1バイトのファイルでもディスクブロックが 4096バイトであれば通常は4096バイトを表示しますが、このオプションをつけると1バイトを表示します。スパースファイル(歯抜け領域を持つファイル)の場合もディスク使用量ではなく見かけ上のファイルサイズを表示します。

探索・除外

-X, --exclude-from=FILE
FILE に記述した各行にマッチするファイルやディレクトリを除外します。
--exclude=PATTERN
PATTERN にマッチするファイルやディレクトリを除外します。
-x, --one-file-system
異なるファイルシステムのファイルやディレクトリを除外します。
-t, --threshold=[-]SIZE
- を省略した場合は SIZE より小さなファイルを、- をつけた場合は SIZE より大きなファイルを除外します。SIZE の詳細は サイズフォーマット を参照してください。
-L, --dereference
シンボリックリンク先も参照します。
-P, --no-dereference
シンボリックリンク先を参照しません(デフォルト)。
-D, --dereference-args
コマンドラインに指定したシンボリックリンクのみ、シンボリックリンク先を探索します。
-H
-D と同等です。
-l, --count-links
ハードリンクのファイルを多重カウントします。

NULセパレータ

-0, --null
各行のセパレーターを改行ではなくヌル文字(NUL)で出力します。
--files0-from=FILE
対象ファイルやディレクトリをヌル文字(NUL)で区切られた FILE から読み込みます。FILE- を指定した場合は標準入力から読み込みます。

ヘルプ情報

--help
ヘルプを表示して終了します。
--version
バージョン情報を表示して終章します。

表示項目

--inodes
サイズの代わりにiノードを表示します。
--time[=WORD]
最終更新時刻を表示します。WORDatimeaccessuse を指定した場合は最終参照時刻、ctimestatus を指定した場合は最終変更時刻を表示します。
--time-style=STYLE
時刻の表示形式を指定します。STYLE には full-iso, long-iso または date コマンドのフォーマットを指定します。
-c, --total
出力の末尾に全項目の合計(total)を表示します。

その他

-d, --max-depth=N
N 階層より深いディレクトリやファイルに対してはトータルサイズのみを表示します。--max-depth=0--summarize と同じ意味になります。
-S, --separate-dirs
ディレクトリのサイズにサブディレクトリのサイズを含めません。

サイズフォーマット

-B-t オプションでは下記のサイズを指定できます。